2005年 10月 22日
父とキャッチボール |
画題:父とキャッチボール
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小学生のころ父とよくキャッチボールをしたものだ.
肩慣らしのキャッチボールをしたり,遠投をしたり,また私がピッチャーになり父がキャッチャーになり投球練習をしたりした.
父はソフトボールが上手で,青函局のソフトボールの対抗試合では,チームではピッチャーをしてかなり活躍していたようだった.家にはトロフィーがたくさんあった.
試合が近くなるとよく私をキャッチャーにして投球練習をしたものだ.ソフトボールのピッチャーは,野球のようにオーバーハンドで投球するのではなく下手で投げるのであるが,かなりスピードや威力が出るものである.
異変が起きたのは,あれは,中学1年の頃であったろうか,例によって試合が近いので投球練習につきあったが,その時には全然ストライクが入らないのである.父も選手として歳をとったのだな,と思った.球を受けながら,何と声かけしていいものか,窮した.時々ストライクが入ると「良い球だ」と言ったりはしたが・・・
それ以後,私も中学生だし,何となく野球とも疎遠になり,父とキャッチボールをしたことは,私の記憶ではない.あれが最後のキャッチボールだったのかも知れない.
by syounenjidai
| 2005-10-22 09:14
| 少年時代は霧の彼方に